ゴエティア

goetia_mathers_magic_circle.gif

 ここで紹介するのは、グリモアの中でも最も有名なゴエティアである。
 本書の中では召喚魔術師はよくエクソシストとして記されているが、これはこの時代では魔術を行うのはエクソシストらも含めた下級聖職者が暗黙の前提だったからである。グリモアが書かれるラテン語を読めるのが、学者達を除けば修道士や僧侶階級しかなかった時代である。
 また、ゴエティア作者は、読者がソロモンの鍵を読み親しんでいるのを前提に説明を書いている節がある。本書では用いる魔術道具の聖別方法や、準備の行などは書かれておらず、それらは鍵の方を参照すべきだろう。また、鍵にも悪魔召喚の儀式があるものの、呼ぶ悪魔らや、その印の説明などは無いので、本書のカタログを参考にするなど、お互いに補い合っている。両者を比較検討しているうちに、グリモア魔術伝統の真の姿が見えてくる。
 なお、ここにある悪魔の印章は、マサース版の修正したヴァージョンと元のグリモアのヴァージョンを併記させておいた。



 現代魔術で幅広く用いられているゴエティアの紹介

 

  • 最終更新:2020-11-10 15:37:31

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード