ホノリウスの誓いの書

 
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 本書(The Sworn Book of Honorius)は、中世の13世紀頃の天使召喚を扱ったグリモアで、後のほとんど全てのグリモアのフォーミュラの元祖となった「オリジナル」のグリモアである。またこの中には、後の16世紀のイングランドの魔術師ジョン ディーがシギッリウム デイ エメト(神の真理の印)の参考にした図もある。またここで記されている内容の一部を、アグリッパもオカルト哲学で引用している。
 グリモアの歴史において極めて重要な書といえる。
 このグリモアは大英博物館に幾つかの古文書があり、それぞれが足りない部分があり完全なものが無いが、その中でも比較的纏まっているRoyal 17Axlii文書が本訳の元本となっている。
 序文では、時のローマ教皇によって魔術が弾圧されたので、各地から集まった811人の魔術師らが会議を開いて、テーベのホノリウスという者に魔術書を書かせた経緯が記される。また、この書は秘密にして、選ばれた者のみが読む事にできるよう所有者らは誓いを立てた(誓いの書と呼ばれる所以)事も述べられている。

 ちなみに本書の伝説的な評判にあやかって、19世紀には「ホノリウスのグリモア」という便乗商品も造られたが、中身は様々な黒魔術グリモアやカトリック儀式のごちゃ混ぜで、レヴィやウェイトからも酷評された、どうしようもないものだった。

ホノリウスの誓いの書 1 1:序文、2:内容、3:本文開始
ホノリウスの誓いの書 2 4:神の印章の作成
ホノリウスの誓いの書 4 6:天使の御名について
ホノリウスの誓いの書 5   7惑星の天使らと召喚の儀式

 

  • 最終更新:2020-05-12 13:24:26

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